「ラスト・ワルツ」 9/4〜5 静岡オリオン座で上映

60年にロニー・ホーキンスのバック・バンドとして活動を始めた“ザ・バンド”が、
76年11月25日、彼らが初公演を開いた場所、サンフランシスコの
ウィンターランドで解散コンサートを行った。

これはそのドキュメンタリー・フィルムなのだが、監督が曲者スコセッシ
(「ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間」や「エルビス・オン・ツアー」の
カッターだった)だけあって、完全な彼のコントロールの下で、
V・ジグモンド、L・コヴァックス、
M・チャップマン以下、当代一流のカメラマンを配して、
一つの映像作品として独立した内容を持っている
実際は6時間に及んだ公演内容のハイライトを紡いで、スコセッシ自身による、
これまた挑発的なインタヴューがその間隙を埋め、ちょっと窮屈なくらいよく練られた一篇。

B・ディランを初め、N・ヤング、J・ミッチェル、M・ウォーターズ……
アメリカン・ロックファンには垂涎のメンバーがいずれも素晴らしい演奏を披露する。
哀愁たっぷりの“ラスト・ワルツ”のテーマも胸に切々と沁み、
激動の60年代への挽歌と呼ばれる由縁である。But,R&R Can Never Die.


「ラスト・ワルツ」
監督/マーティン・スコセッシ  
出演/ザ・バンド ボブ・ディラン ニール・ヤング ニール・ダイアモンド
ジョニ・ミッチェル ポール・バターフィールド マディ・ウォーターズ
エリック・クラプトン ヴァン・モリソン リンゴ・スター ロン・ウッド

1978年製作 アメリカ映画 117分

七間町静活映画館探検ツアー参加者募集のおしらせ

新静岡セノバに10月5日
新しい映画館「シネシティ ザート」のオープンに伴いまして、
七間町の静活系映画館「オリオン座」「有楽座」
「ピカデリー」「ミラノ」「小劇場」など9スクリーンは
10月2日(日)をもちまして閉館します。

閉館に伴いまして、静岡オリオン座を中心になかなか普段は
立ち入りのできない映写室などをめぐる見学探検ツアーを
3連休期間中の9月17日(土)〜19日(月)のに開催します。


日程:9月17日(土)〜19日(月)
時間:①11:00 ②13:00
(45分〜60分程度を予定しています。)
※実施の都合上、1回あたり20名までとさせていただきます。
※参加費無料です


参加ご希望の方は
下記のメールまたはハガキにて下記までご連絡ください。
①ご希望の日時を第2希望まで
②お名前 
③ご連絡先(メールアドレスまたはハガキの方は電話番号)
以上3点を明記の上ご応募をお願いします。


※申し込み締切9月14日まで。定員に達し次第受付終了します。
※応募1件につき1名様を受付させていただきます。
※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
個人情報保護法に基づき、応募終了後個人情報は削除させていただきます。


【応募先】
メール:siz-eiga@ai.tnc.ne.jp
ハガキ:〒420−0035
静岡市葵区七間町15
静岡オリオン座 映画探検ツアー係

みな殺しの霊歌

東映の時代劇や、任侠映画ばかりを手掛けてきた加藤泰が、
初めて松竹に招かれて撮った、彼には珍しい現代劇。ある男が、5人の有閑夫人を次々と惨殺していく。
男がなぜ何の因果関係もない女たちを殺していかなければならないのか。その背後には5人によって犯されて自殺した少年の姿が浮かんでくるのだが……。
むごい殺しを繰り返す主人公の残忍さが反転すると、心根の優しさが浮かび上がるという演出があざやかで、殺人者を演ずる佐藤允の執念の表情が観るものに迫る。
殺される側の女性、菅井きん中原早苗・沢淑子・応蘭芳・川村有紀の顔合わせも楽しく、無垢な少女・倍賞千恵子の初々しさも光る。


『みな殺しの霊歌』
1968年  監督:加藤泰 脚本:三村晴彦 構成:山田洋次加藤泰 撮影:丸山恵司
出演:佐藤允倍賞千恵子中原早苗松村達雄
カラー|35mm|90分 製作・配給:松竹

『空に咲く愛の地図』 9/3上映

男は海岸沿いの町並みが懐かしく、海岸に向かうと元恋人がいた。
今はそれなりなモデルの彼も当時は新人。恋人の官僚のおかげで火がついたが…
彼も左遷で身を落とし見る影もなかった。同情からセックスしてみたが
、もう燃えることもなく…。
林扶美子の「浮雲」を大胆に脚色した、沖縄ロケ+静岡ロケのスケール感のある超話題作。荒木太郎監督作品

静岡初公開・新作薔薇族映画


浮雲 -空に咲く愛の地図-』
2011年 監督:荒木太郎 脚本:西村晋也、荒木太郎 撮影:飯岡聖英 R18+
出演:那波隆史、玄波孝章(新人)、名越幸太郎(新人)、小林節彦、今泉浩
カラー|35mm|60分 製作:多呂プロ 配給:オーピー映画
※DVD上映、静岡初公開作

『誕生日』 9/3上映

二十歳の誕生日に恋人から贈られたダイナマイトで
死のうと決心している少女と、家族全員が精神的に壊れ、
一人だけ取り残された“離人症”の少年の、ボーイ・ミーツ・ガールな物語。

1990年代初め、AVクイーンとして、人気を得ていた林由美香が本格的に
映画出演していくきっかけになった作品。
静岡市出身の佐藤寿保監督作品。


『誕生日』(公開タイトル『痴漢電車 いやらしい行為』)
1993年 監督:幡寿一(佐藤寿保) 脚本:五代響子 撮影:稲吉雅志 R18+
出演:林由美香、今泉浩一、伊藤清美、石原ゆり
カラー|35mm|54分 製作:国映株式会社  配給:新東宝映画

盲獣 9/1・9/2・9/3上映

登場人物は、たった三人。美しい肢体を持ったモデルの女と、
女の肉体に魅せられた盲目の彫刻家、その母。
―社会から遮断された大密室に繰り広げられる「禁断の倒錯愛」。
江戸川乱歩の原作を鬼才・増村保造監督が極限まで激しくえぐる!
欧米でも公開され、全世界のファンから支持されているカルト的傑作。



『盲獣』
1969年 原作 江戸川乱歩 監督:増村保造 脚本:白坂依志夫 撮影:小林節
出演:船越英二緑魔子千石規子
カラー|35mm|84分 製作:大映東京 配給:大映(現・角川書店

黒蜥蜴 9/1・9/3上映

江戸川乱歩の原作を三島由紀夫が戯曲化した作品の映画化。
丸山明宏(現・美輪明宏)のために三島が戯曲を書き直したと言う作品だけあって、
丸山明宏の美しさが十二分に発揮されている。
丸山の男装姿、女装姿や三島由紀夫の特別出演シーンなど、見所がたくさん。


『黒蜥蜴』
1968年  原作 江戸川乱歩 原作戯曲:三島由紀夫 監督:深作欣二 
脚色:成澤昌茂  撮影:堂脇博
出演:美輪明宏(丸山明宏)、木村功川津祐介、松岡きっこ、三島由紀夫
カラー|35mm|90分 製作・配給:松竹